ヨーロッパ 世界一周

リトアニア、カウナスで日本人の誇りに触れる、杉原千畝記念館

多くの人を救った、「命のビザ」を発行した杉原千畝(ちうね)さんを知っていますか。

僕もリトアニアを訪れる前は、杉原さんのこともその功績も知りませんでした。
きっかけはSNSを通じて知人からリトアニアに行くなら是非行ってほしい場所があると言われたことです。
直ぐにネットで調べると彼の素晴らしい功績の一部を知ることができました。縁もゆかりもないけど、とにかく日本人としてもっと彼のことを知りたいと感じ記念館へ行くことを決めました。

杉原千畝とはどんな人なのか

正確な詳しい情報が知りたい方は、ご自身で検索していただければいいかと思いますので、ここでは僕が簡単にご紹介します。
1940頃年、ヨーロッパではヒトラーによる独裁とそれに伴うユダヤ人の弾圧がどんどん強まっていました。
そんな中、杉原千畝さんは、日本領事館開設のためにカウナスへやってきます。そこへナチスから逃げてきたユダヤ人たちが彼の元へやってきて、日本へのビザの発給を求めてきます。
しかし日本の外務省の判断は、「ビザを出してはいけない」とのことでした。悩んだ末に彼が出した結論は、ビザを発給することでした。
杉原千畝についてもっと知りたい方はこちらからどうぞ

実際に杉原千畝記念館を訪れてみた

泊まっていた宿から、歩いて向かいました。街のバス通りから少し小高い丘へ登っていくとこじんまりとした家のような、当時領事館として杉原千畝さんが、働いていた場所が記念館として残されています。一見入り口がわかりにくいですが、気づいてくれた現地スタッフの方が日本語で案内してくれました。

なんか両腕がおかしいですね
記念館の中の様子

建物の中は、本当に家のような作りで、いくつかの部屋に様々な形で杉原千畝さんの功績が展示されています。
館内は自由に歩いて見て回ることができるので、自分のペースでゆっくりと過ごせます。

執務室にあった机、ご家族であろう写真も飾られています
このビザが多くの方の命を救いました
ビザの発給を受けた方々の紹介
杉原千畝さんからビザの発給を受けた方々は、世界中に旅立っていきました

杉原千畝記念館に行ってみて思うこと

前のブログでも書きましたが、一歩海外に出ると、日本人に生まれてよかった、日本人であることを誇りに思う場面があります。もちろんそうではないように感じてしまう時もあります。
しかし今回の杉原千畝さんのように自分の立場や地位を守る為ではなく、本当に自分がすべきことに信念を貫いた姿にただただ心が熱くなりました。
自分だったら同じことができるかと何度も思いましたが、とても直ぐに決断できることではなかったです。
実際に記念館に行って驚いたのは、日本人以外の国籍の方も訪れていたことでした。
それぞれの国に意見や考えがあるとは思いますが、杉原千畝さんと同じ日本人としてとても嬉しく感じました。

まとめ

このブログは、過去の思い出を記録するように書いています。なのであまりたくさんの情報や現在との比較を書いたりしてきませんでした。
しかしこのブログを書いているのは20222年3月下旬、今もロシアがウクライナへ軍事侵攻しています。
それぞれの国にそれぞれの事情や考え方があるのは、自分の体験からも深く理解しています。それでもやはり人が殺し合う選択をしてしまうのは、悲しいことでしかないと思います。
ロシアで出会った方々、そしてその方々から受けた優しさを僕たちは、忘れることはありません。
一刻も早く世界中の戦争が終わり、一日でも早く世界平和が実現されることを願っています。

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